産業医 コラム

勤労者の健康診断~健康的に働くために、1年に1回は定期健康診断を受診しましょう~

2018年4月4日



毎年、健康診断を受けていますか?
健康診断は、皆さま自身の健康づくりのためだけではなく、健康的に働くために必須です。


■健康診断を受診する目的
・就業中の健康状態を定期的に把握し、健康管理に用いる
・健康への影響因子の発見
・業務との関連性を評価し、総合した安全衛生対策に用いる
・一人ひとりに自発的な健康づくりの指針となる健康情報を示す
・疾病の早期発見

健康診断は、皆さま個人の健康状態を把握し、疾病の予防や悪化防止に用いるだけではなく、“健康的に職場で働くことができる”という証明にもなります。労働安全衛生法では、1年に1回定期健康診断を行うことを事業者に義務づけています。


■健康診断で何を見ているのでしょうか?
定期健康診断では、労働安全衛生法で以下の法定項目が定められています。
———————————————————————————————–
身長 / 体重 / 腹囲 / 視力検査 / 聴力検査 / 胸部レントゲン検査 / 心電図検査
血圧測定 / 血液検査(貧血、肝機能、脂質、血糖) / 尿検査(糖、蛋白)            など
———————————————————————————————–
一方、バリウム検査やがん検診などは、人間ドックの一部でオプション検査として受診する項目です。


■結果を見てみましょう
健康診断を受けただけで終わっていませんか?結果が返ってきたら必ずご自身で確認していただき、医療機関の指示がある場合は早急にご対応ください。


■経年変化を見てみましょう
健康診断結果はご自身の大切な健康情報です。
一般的に20~30代では数値の異常が見られないことがありますが、40~60代になると、加齢とともに高脂血症、高血圧、糖尿病と生活習慣病に深く関わる疾患が増えてきます。これらの疾患は自覚症状が出にくいため、放置しやすい方が多いようです。しかし、年齢とともに脳卒中(脳梗塞、脳出血)や心筋梗塞などの重篤な疾患に陥ります。健康診断で確認し、早期の対応が必要です。前年度のご自身の結果と比較し、翌年健康診断を受けるまでの健康指標としてください。


■健康診断を受けているから大丈夫?
健康診断を受けているだけでは健康にはなれません。健康診断は病気の診断を確定できるものではなく、またすべての病気を精査できるわけではありません。健康診断の結果をみて、必要な対応を行い、健康管理に役立ててください。また、何らかの自覚症状がある場合は、健康診断を待たずに早めに医療機関を受診してください。