産業医 コラム

年末年始は暴飲暴食にご注意を・・ 胃腸ケアについて

2019年11月6日

年末年始は、どうしても食べ過ぎ、飲み過ぎや不規則な生活による運動不足になりがちです。
胃腸への負担も増える時期となり、様々な症状が出現する可能性もあります。
対策を行い、体調を崩さず良い年末年始を迎えるようにしましょう!

年末・年始の胃腸ケアについて

当然、飲みすぎはNG!

年末年始は飲み会などが続きついつい飲みすぎてしまいますが、過度の飲酒は心血管障害や糖尿病、脳神経障害などさまざまな病気の原因や危険因子となります。古くは兼好法師が徒然草に、「酒は百薬の長とはいえど、万の病は酒よりこそ起れ」と記述しています。

胃腸への負担がかかり過ぎると、胃腸の働きが活発になりすぎたり、抑制したりして、胃もたれ胸やけ、便秘や下痢の原因となります。慢性的になると食欲不振に陥る可能性もあります。

症状の原因が胃・十二指腸潰瘍や逆流性食道炎など器質的な障害であることもありますが検査しても原因が指摘できない胃腸の症状であることも多くこのような状態のことを専門的に「機能性ディスペプシア」と呼んでいます。

機能性ディスペプシアの治療法

不規則な生活をさけ適度な運動などを心がけましょう。もちろん暴飲暴食は控えましょう。   

<自分でできる対策>
・食事の際はゆっくり噛み、腹八分目を心がける。食後は30分程度休憩をとる
・十分な睡眠
・適度な運動
・禁煙

症状の改善がなければ、医療機関に相談しましょう。
薬剤の効果には個人差があるので、医師と相談しながら治療を進めていきましょう。

胸やけやどん酸を防ぐために

胸やけ・どん酸(酸っぱい液体が口の中に逆流してくる感じ)は、主に胃酸の逆流によって生じる症状で、これらは「胃・食道逆流症」と呼ばれています。「胃・食道逆流症」には食事などの生活習慣が大きく関わっており、身近な生活習慣の改善が予防・治療に有効です。

胸やけ・呑酸を防ぐための生活指導
・禁煙(禁酒)
・減量(肥満者では有効)
・食事内容(高脂肪食、甘味類柑橘類の過食を控える)
・遅い時間の食事を避ける
・就寝時は枕などで頭を上に挙げる
・体の左側を下にして就寝 

腸内環境(腸内フローラ)の維持に努めましょう!

腸内細菌の集まりを花畑(フローラ)になぞらえて「腸内フローラ」と呼んでいます。
「腸内フローラ」は排便活動や消化・吸収といった腸管機能に大きく貢献しています。
脂肪の過剰摂取やストレスは悪玉菌の増加、善玉菌の減少を招きフローラの乱れが生じます。
食物繊維(野菜など)、発酵食品や乳酸菌、そして運動などが腸内フローラの動きを改善させるという報告がされていますので、日常生活でもバランスの良い食事や適度な運動を心がけましょう。

外食が多いこの時期・・ノロウィルスによる食中毒にも注意

冬はノロウィルスによる食中毒が多く発生し、飲食店で感染してしまう 場合もあります。牡蠣や二枚貝などを食べる場合は充分に加熱されたものを食べるなど、感染を予防するようにしましょう。

最後に・・

年末年始も規則正しい生活を心がけ元気に新年を迎えましょう。