保健師 コラム

タバコの噂ウソ?ホント?

2018年4月4日

皆さんはタバコにまつわる噂にまどわされたことはありませんか?
よく耳にするタバコに関する気になる情報をクイズでご紹介いたします。
全問正解を目指してみてください。


クイズ

Q1.喫煙者も非喫煙者も肺がんにかかるリスクは変わらない?
Q2.タバコとお酒のあわせ技でがん発生リスクは2倍になる?
Q3.新型タバコ(電子タバコ)に変えると禁煙しやすくなる?


回答

Q1.喫煙者も非喫煙者も肺がんにかかるリスクは変わらない ?

正解:×

がんになった人のうち、男性で30%、女性で5%はタバコが原因だと考えられています。※1

喫煙者では非喫煙者の約4.5倍肺がんにかかりやすいと言われています。※2
肺がんの他にも、喫煙者は非喫煙者に比べ食道がんでは約3倍、すい臓がんは約2倍かかりやすいと言われています。※3

※1厚生労働省 平成28年8月 喫煙と健康  http://ganjoho.jp/data/reg_stat/cancer_control/report/tabacoo_report/tabacoo_leaflet.pdf
※2国立がん研究センター報告 http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/254.html
※3日本消化器病学会報告 http://www.jsge.or.jp/citizen/2010/kyusyu.html

Q2.タバコとお酒のあわせ技でがん発生リスクは2倍になる?

正解:○

下のグラフは飲酒習慣別にみた喫煙者と非喫煙者のがん発生リスクを比較したものです。
お酒が適量といわれる「1日1合未満」では非喫煙者のがん発生リスクが0.87であるのに対し、喫煙者は1.69 と2倍近くがん発生率が上がります
1日3合以上の多量飲酒では2倍以上にリスクは跳ね上がることが分かります。
ではなぜ、お酒とタバコのあわせ技ががんの発生リスクを上げてしまうのでしょうか。
お酒に含まれているエタノールは分解酵素によりアセトアルデヒドになり、これががんの発生に関わると考えられています。
喫煙者はさらにこの分解酵素によりタバコの煙の発がん物質がさらに活性化され、がんの発生リスクが高くなると考えられています。
お酒もタバコも・・・という方は「お酒は適量、タバコは控えること」をお勧めします。

(参考)国立がん研究所センターホームページ,多目的コホート研究,飲酒とがん全体の発生率との関係について
http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/269.html

 

Q3.新型タバコ(電子タバコ)に変えると禁煙しやすくなる ?

正解:×

「新型タバコで禁煙しやすくなる」など耳にしたことがあるのではないでしょうか。
実は、これを支持するデータは今のところありません。
日本や諸外国での調査では紙巻タバコと比較し、新型タバコを使用している人のほうが、禁煙しづらくなるという調査結果があります1-2)。
また、禁煙した人が使用した禁煙補助剤「バレニクリン」※の使用量を比較したところ、新型タバコを使っていた人のほうがより多く必要としたという結果が示されています2)。
製品によって異なりますが、中にはホルムアルデヒドなどの発がん性物質が紙巻タバコと同じくらい含まれることも分かっているようです。
新型タバコを長期にわたり使用した場合の有害性はまだ確認できていないのが現状です。

※バレニクリン:禁煙外来で処方される禁煙治療薬
1-2)武田薬品ホームページより一部改変
https://takeda-kenko.jp/yakuhou/feature/smoke2/vol01.html

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皆さん全問正解できましたか?
タバコは百害あって一利なしと言われていますので、この機会に禁煙を始めてみませんか?