保健師 コラム

いざという時に役立つ応急手当~出血・骨折時の処置方法~

2018年6月11日


出血時の3つの止血法

1.直接圧迫止血法

直接傷口の上からおさえる止血法。この方法が最も基本的で確実な方法です。

【注意!!】

血液はとても危険な感染源です。どんな病原体が潜んでいるか分かりません。

出血部は絶対に素手で触れることはないように、ビニール手袋(なければスーパーの袋などを代用)を介して押さえるようにしましょう!

2.間接圧迫止血法

出血部よりも心臓に近い血管を手で押さえる止血法。ビニールの用意ができないときは直接圧迫止血に代わりこちらをおこないます(直接圧迫止血を開始したら、間接圧迫止血は中止します)。

押さえる場所の目安は、皮膚の上から触ってドクドクと拍動の感じられる血管の位置です。手首や二の腕、脇の下、鼠径部(そけいぶ)の血管は探しやすいので、ぜひ皆さんも確認してみましょう。

3.止血帯法

大量出血で直接圧迫や間接圧迫では止血が追いつかないときに用いる止血法。出血部よりも心臓に近い血管を紐で固く縛り止血をします。

【注意!!】
①3cm以上幅のあるネクタイやタオルなどを使用しましょう。(細すぎる紐を使うと組織や細胞を傷つけてしまう危険があります)

②30分に1回は止血帯を緩めましょう。(圧迫時間が長時間になると止血部より先が壊死する危険があるため、血流を定期的に再開させましょう)


骨折時の固定法

骨折も災害時に発生しやすいケガの一つです。骨折時は痛みを和らげるため骨折部を固定します。(周りの血管や神経の損傷を防ぐ効果もあります)

固定するときのポイント

1.骨が飛び出ている場合は清潔なガーゼやタオルで骨を覆う
 感染予防のため絶対に触らないでください。
2.骨折部が異常に曲がっていても無理にもとの位置には戻さない
 無理に動かすことで周りの神経や血管を傷つけ、強い痛みが発生する恐れがあります。
3.骨折部全体を覆ってしまわずに心臓から離れた手先や足先の状態を観察できるようにする
 骨折部の周辺は内出血を起こしているため皮膚が腫れて、色が変色してくることがあります。

 

固定には添え木が必要です。骨折部の前後の関節を固定すると骨折部の動きがなくなり、痛みが和らぎます。
【添え木の代用品】腕の場合:雑誌、パソコンのキーボード ・足の場合:

【包帯や三角巾の代用品】ビニール袋、マフラー、ストール

 

災害はいつ起こるか分かりません。

いざという時すぐに対応できるように、応急手当の方法も身に付けておけると良いですね。